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尊敬語「いらっしゃる・おっしゃる」型相手側又は第三者の行為・ものごと・状態などについて,その人物を立てて述べるもの。
謙譲語Ⅰ「伺う・申し上げる」型自分側から相手側又は第三者に向かう行為・ものごとなどについて,その向かう先の人物を立てて述べるもの。
謙譲語Ⅱ(丁重語)「参る・申す」型自分側の行為・ものごとなどを,話や文章の相手に対して丁重に述べるもの。
丁寧語「です・ます」型話や文章の相手に対して丁寧に述べるもの。
美化語「お酒・お料理」型ものごとを,美化して述べるもの。

総論 Edit

宮地裕によると,現代の敬語とは?敬う言葉ではなく,礼儀の言葉。目の前の聞き手に対して,失礼にならないように気配りから使う。「敬語史論」『講座日本語学9 敬語史』(明治書院,1971)参照。金谷武洋『日本語は敬語があって主語がない』91頁(光文社文庫,光文社,2010)
敬語は話す相手を敬う言葉?否。相手を文字通りにけなしたり恫喝しながら敬語を使うこともできる。
尊敬語は誰に向けられている?話題の第三者。話の相手を尊敬する必要は全くない。
敬語は,空間的に見るとどういうもの?現在の敬語の基本は,聞き手を持ち上げる。伝統的には,第三者を持ち上げるものもあるが,現在は使われることが少なくなってきている。金谷武洋『日本語は敬語があって主語がない』62頁(光文社文庫,光文社,2010)
第三者を持ち上げるのは謙譲語?否。そうとは限らない。尊敬語でも可能。
敬語は封建時代の遺物?否。むしろ逆。というのが浅田秀子氏の主張(『敬語マニュアル』(南雲堂))。梶原しげる『すべらない敬語』63頁(新潮社,2008)
どういう意味で?敬語があったからこそ,身分の低い者が身分の高い者と会話ができた。敬語さえ使えば,質問や反論ができた。敬語がないと,会話ができない。敬語は身分の差を固定しなかった。梶原しげる『すべらない敬語』63頁(新潮社,2008)
人との距離感を敬語のような言葉で表現することを言語学では何と呼ぶ?politeness。一応の訳は,礼儀正しさ,丁寧さ。梶原しげる『すべらない敬語』72頁(新潮社,2008)
politenessには,possitive politenessとnegative politenessがある。日本語の敬語はどちら?negative。滝浦真人教授による(「敬語の語用論研究」)。距離を作ることで敬意を表する。梶原しげる『すべらない敬語』72頁(新潮社,2008)
英語の丁寧表現の目的は?自分を上品に見せる。佐藤淳子『敬語の英語』(ジャパンタイムズ)。梶原しげる『すべらない敬語』78頁(新潮社,2008)
このため,日本語の敬語と何が大きく違う?基本的には,話す相手によって言葉は変わらない。誰に対しても「同じ」敬語を使う。梶原しげる『すべらない敬語』78頁(新潮社,2008)
敬語を使えるとなぜ有利?状況に応じて「コード」を切り替えることができるから。コミュニケーションの幅が広くなる。会話に立体感やリアル感を出せる。(敬語の体系,非敬語の体系,方言の体系,国語の体系,のような体系をコードと呼ぶ。)梶原しげる『すべらない敬語』90,95頁(新潮社,2008)

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Last-modified: 2014-05-20 (火) 22:25:45 (1071d)