NET/日経新聞電子版
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**対等な2つのメディア [#taito] -前提整理。日経では同一の記事が,1.紙面,2.(電子版の)「朝刊・夕刊」,3.(電子版の)「Web刊」等,の3つのメディアで掲載されることがある。1=2(ほぼ)は言うまでもない。2と3の区別がまず第1のポイント。次に,「電子版」という名称は,(a)「朝刊・夕刊」を含む,2と3の総称として使われることもあれば,(b)「朝刊・夕刊」以外の総称(3のみ)として使われることもある。これでは混乱するので,以下ではウェブのコンテンツの内,「朝刊・夕刊」以外を一括して「ウェブ版」と呼ぶ(3に相当)。 |CENTER:|CENTER:|CENTER:|CENTER:|c ||1|2|3|h |~|紙面|「朝刊・夕刊」|Web刊,等|h |a||>|電子版| |b|>|朝刊,夕刊?|電子版| |当ページ|紙面|「朝刊・夕刊」|ウェブ版| -2と3の文章が同じでも,2のコンテンツなのか,3のコンテンツなのか,明確な区別がある。Web刊を見ていて,記事の日付に「付」の文字が入っていれば2,入っておらず,日付に時刻まで記載されていれば3である。(これが基本パターン。例外もある。後述。)2と3を区別する必要が生じるのは,2のコンテンツは「朝刊・夕刊」(ここは有料会員しか見ることができない)の領域のみならず,Web刊等の領域(ここはゲストも見ることができる)にも表示されるためである。 さて,紙面とウェブ版の両方に掲載されている記事は,どちらも同一内容が原則のようだ。日経の明確な方針は分からないが,例えば朝日新聞ではウェブに載る記事は紙面の同じ記事の短縮であることが多く,逆に紙面より長いことは(「続きはウェブで」の類を除き)私が気がついた範囲では存在しない。言うなれば,朝日は紙面中心である。建前としては,紙面とウェブでそれぞれエディターが違うから,元の記事は同じでも,どういう文章にするかはエディター次第ということなのだろう。(識者コメント(社会面の記事でよく見かけるあれ)が朝日のウェブに基本的に載らないのも,著作権上の理由からであり,省略ではないのかもしれない。)しかし,常に短くなるのは不思議である。エディター云々は建前であり,基本方針は紙面の短縮が(無料の)ウェブ版という方針ではないか,そう推知させる挙動になっている。これに対し,日経電子版では特に主従の関係はないようだ。むしろ,紙面(東京最終版)にない記述がウェブ版に加わっていることもよく見かける(内容の実質的追加のみならず,分かりやすくする語句を補うこともよく見られる。)。まさにエディター次第を推知させる挙動である。 -てにをはの「が」と「は」が1箇所だけ入れ替わっていることもあった。「地域別では米国・欧州での設備投資額&color(red){が};当初計画を下回ったが、東南アジアは7.0%、中国は3.9%上回った。」(2010年11月28日朝刊。ウェブ版では「は」。)別の例では,「原油価格は前年同期に比べて10%強上昇」(ウェブ版)→「原油価格は前年同期比で10%強上昇」(朝刊)。全文1035文字の記事でこの箇所だけ異なる。少しでも字数を少なくしようというより,日本語の感覚の違いだろう。 -本文が同じでも,見出しは差が出やすい。見出しが違うと記事の印象,もっと言えば,記事を読むか読まないかに如実な差が出る。面白い具体例を幾つか[[後述>#s056f932]]した。 -本文が同じでも,紙面にはない図表がウェブ版には加わっていることもある。例えば1面トップだと面積の制約が厳しい。でも図表を付けたい,ということはしばしばあるのだろう。電子メディアは面積の制約を受けない,の好例。しかし逆に,文章は全く同じで,紙面にある図表が(権利関係の制約もないようなのに)ウェブ版(コンテンツ3)では割愛されていることもある。これではウェブを客寄せとしか考えていない朝日新聞と同じである。この点は次に力説する。 では,ウェブに無料で載る記事が紙面の短縮である(朝日流)のはけしからん?私はそうは思わない。問題は,少なからぬ消費者が,新聞は無料でウェブで読める,ウェブに載っている記事は紙面に載っている記事と同じである,紙面に載っている記事の(全てではないにせよ)大半がウェブにも(無料で)載っている,と誤解していることだ。実際は両者の関係は個々の新聞社の方針でまちまちである。読者のこの誤解があるにもかかわらず新聞社は誤解を見て見ぬ振りして短縮記事を載せ続けており,このことが,新聞に購読料を払わない(払いたくない)人にますます払わない方向のインセンティブを与えている。情報格差,貧困化の一側面と言うべきだろう。彼らは自分で自分の首を絞めているのだ,と言うことは,国民経済の観点からは適切ではない。労働者の質を平均的に低める。また政治的にも危うい。たとえ日経や朝日がしばしば馬鹿げた(偏った)記事を書くとしても,新聞がない世の中になるよりは遙かにましである。自分にベストの新聞がないから既存の新聞は一切要らない,は幼児的である。我々は,ベターな新聞に対して適切なコストを払わなければならない。さもないと民主政を維持できない。日経はウェブ版を有料化した。只で見ることができる情報は,情報全体の一部である,という明確なメッセージを消費者に送っている。これは経営的には大きな賭だが,民主政という点では好ましい方向と私は考える(成功するかはいまだ流動的だし,他にもやり方があるだろう。)。 -ウェブ版(コンテンツ3)と紙面(1,2)の内容が同じ,またはほぼ同じなのに,%%%ウェブ版では図表が割愛されていることがしばしばある。これは非常に不適切だ。%%%電子版の有料会員は「朝刊・夕刊」より先にWeb刊を目にすることが多いだろう。(随時更新されるのはWeb刊だから。)その後,Web刊で見たのと同じ(と思われる)記事を「朝刊・夕刊」で見かけたとしても,読み飛ばすだろう。図表の割愛は,電子版の有料会員に対して,図表は見なくてよい,図表は見るに値しない,と言ってるのと同じである。なるほどWeb刊に図表を出すと,無料会員の目にも触れるので,制限したいのかもしれない。だがそのとばっちりを,日経電子版を支えている有料会員が負担するのは極めて不合理である。~ なお,図表とはグラフだけではない。「日本企業のイスラム圏市場開拓の動き」という題で各社の動きを一覧にしたものなど,本文にそのまま書くと箇条書きになってしまうのでそれを避けて一覧にしたものもある。その場合,記事に出てくる社名の内,幾つかは図表の中にしか出てこない。図表は本文のおまけではない。ところが,図表の中に書かれたテキスト(「朝刊・夕刊」では画像になっている)は記事検索では検索できないようだ。これは小さからぬ問題なので[[後述>#zuhyotext]]する。 -&aname(tstamp);日経電子版(ウェブ版)では記事が更新された場合,「2010/11/25 12:17 (2010/11/25 13:29更新)」式の表示になることもある。しかし,この表示がないのに更新されていることもある。「最新の情報を反映させたので是非見てね」式のアピールをしたい場合は特に「更新」を付ける,という運用なのかもしれないが,なんとも恣意的だ。善解すれば,ウェブは速報性が特徴なので,どんどん内容を更新していき,最終的に紙面と同一の内容に行き着く,それが電子版の特質だ,という方針なのかもしれない。随時更新されるのは当然,という考えである。しかし,電子メディアとしてまだ揺籃期だからこれが許されるのだろう。新聞が政府等の圧力により記事の内容を修正することは昔からしばしば行われてきた。新聞は,記事のタイムスタンプとその時点での内容を保証する必要がある。恣意的な修正や撤回をしていない,という保証である。いまは1日2回固定される紙面という担保があるが,電子メディアとして将来的に独立するには,電子メディア自身でタイムスタンプを保証する必要がある。幸い,ウェブはテレビとは違い,更新履歴を保存するのが技術的にもコスト的にも容易だ。ウェブメディアの特質を活かすべき。 --Evernoteを考えると,自分が保存した記事がその後,書き換わっていないか,すぐに判断できないのは不便だ。内容が古くなった記事をそれと知らずそのまま保存し,それを元に論文等を書くのは,彼の本意ではないだろう。現状では,「更新」表記の有無は当てにならず,本文をじっくり見比べるしかない。新聞読者の利便性(買い手の視点)を欠く。 --首都圏でプラネタリウム等が人気を集めているという記事は「2010/12/11 4:00 (2010/12/11 4:05更新)」だった。初出から5分後の「更新」。速報系の内容ではない。更新が付かない多くの記事と比べると,逆に恣意性が目立ってしまう。しかも,ワードロボには更新前の記事(「2010/12/11 4:00」)も掲載されており,それと内容を比べると全く同一だった。謎だ。紙面(同日朝刊)にも載ったが,やや多めの加除がある。 &aname(machimachi);紙面とウェブの内容がまちまちになる,しかもほとんど同じで細部のみ違う「かもしれない」。――これは必ずしも欠点ではない。電子メディアが紙に制約されるのは不自然であり,まちまちを前提に我々はそれを使いこなしていくことになるだろう。面積の制約のある紙面に合わせて電子版の背丈が削られるのはおかしい。以下,そういう話になる。言い換えれば,2つのメディアが対等であることの利点は大きいので,欠点(内容が微妙にバラバラになる。ひいては,読者は「朝刊・夕刊」のみならず,Web刊の同じ記事もよく見ないと,しかも更新を随時確認しないと,記事の細部を取りこぼす。)は別の方策で補う,と考えることになる。記事同士のリンク(関連記事)などが使えるだろう。いま見ている記事や,過去に見た記事等から,各人に合ったお勧め記事を的確に提案する仕組みが鍵になる。ただし,お勧めがメールなどでばらばらと送られてくるより,何か記事を開くと,そこから芋づる式に読み進められるような仕掛けの方がスマートだろう。送られてくるお勧めの羅列を数時間おきに見させられると,とても疲れる。押しつけがましい。自らの関心に導かれるまま先に進んでいるような演出になっていると嬉しい。 -朝日新聞の社内ではasahi.comの記事は保存されているのだろうか?日経電子版(ウェブ版)の記事は単に社内的に保存されているのではなく,読者は記事検索で過去のものを読むこともできる((逆に,紙面に限定して検索,等はできないので,同じ記事が2つずつ出てきてイライラする。))。日経は紙面も電子版もどちらも公式な記事・コンテンツと位置づけていると思われる。さて,イエメン沖で日本企業のタンカー襲撃され,船員2名がけがをしたという記事が朝日新聞2010年12月15日の朝刊に載っている。いわゆるアフリカ東岸の海賊である。その記事は2010年12月14日20時14分にasahi.comに出ており,そこには,タンカーは中国海軍の護衛を受けて航行中だったと書かれている。だが紙面ではその記述はない(東京最終版)。新聞は時代を記録しているが,朝日新聞の公式な記録では,タンカーが中国海軍の護衛を受けて航行中だったという事実は消えてしまうのだろうか。新聞社が自分がどういう記事を世に問うたか証明できないとしたら,随分とお粗末だ。 -「朝刊・夕刊」とウェブ版の内容が違っても,アクセスランキングでは(そんなことはお構いなしに)「同じ記事」として集計されることがあるのかもしれない。その場合,「朝刊・夕刊」としてまとめられるようだ。ただし,アクセスランキングの挙動はまだ解明されていない(後述)。 -本文が全く同じインタビュー記事でも,紙面と電子版(ウェブ版)で使われているカットが違うこともある。例えば,丸紅の朝田社長のインタビュー記事は,紙面(2011/1/9朝刊「そこが知りたい」)では向かって左を見せているが,電子版(2011/1/8 21:56)では右を見せている。紙面のエディターは手の仕草に着目してカットを選んだのだと思われる。ただ,どちらもあまりよいカットではない。 記事がウェブで先に公表され,紙面があとになることはごく普通のようだ。速報系の内容なら当然であり,特筆するようなことではない。特集のような,速報系ではない内容の記事でも先に(つまり前日夜に)ウェブ版に出ることもある。 なお,電子版(「朝刊・夕刊」とウェブ版を含む広い意味)のコンテンツを見る場所は,「朝刊・夕刊」やWeb刊等だけではなく,例えば,「自動記事収集」,「おすすめ」,「保存」等にも広がっている。(「My日経」という名前が付いている。)色々なアクセス手段がある。しかし,このどこで見ても「同じ記事なら同じ」に見えるわけではない。例えば,「おすすめ」等では外信の写真は基本的に削除されるようだ。版権上の理由だと思われる。[[後述版権>#hanken]]参照。
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