「会社は誰のものか」という問いへの答えは1つではありませんが、株主は企業が破綻すればまっさきに損失を被る高いリスクを負っているのですから、その見返りとして株価上昇などの形で高リターンを求めるのは合理的な行動です。(日経編集委員 小平龍四郎,日経2014/4/6)
この説明も一つではないが,「会社は銀行からお金を借りる代わりに,一定の約束をして株式購入者から金を集めており,しかも銀行と違って株式購入者は「金を返してもらう」ことはできない不安定な地位にあり,高いリスクを負っているのですから、その見返りとして株価上昇などの形で高リターンを求めるのは合理的な行動です。」の方が適切だ。
利回り | PER |
1% | 100.0 |
2% | 50.0 |
3% | 33.3 |
4% | 25.0 |
5% | 20.0 |
6% | 16.7 |
7% | 14.3 |
8% | 12.5 |
9% | 11.1 |
10% | 10.0 |
13% | 7.7 |
15% | 6.7 |
17% | 5.9 |
20% | 5.0 |
25% | 4.0 |
30% | 3.3 |
40% | 2.5 |
50% | 2.0 |
60% | 1.7 |
まず,内部留保された利益は現預金ではない。実際,資本金1億円以上の企業の98年度に83兆円だった現金は12年度も84兆円とほぼ横ばい。
次に,内部留保された利益は貸借対照表の負債の側に,利益剰余金として計上される。
従って,資産の部に,現金以外の何かとして計上されている。
「目立って増えたのは長期保有株式である。98年度の59兆円から12年度の195兆円へと136兆円増加した。3倍だ。」
「もちろん、日本企業が銀行や他の企業との株式持ち合いを増やしたわけではない。リーマン・ショックや震災、超円高を背景に、企業が海外投資や海外M&A(合併・買収)を加速したのである。」
滝田洋一(日経・編集委員),2014年 5月 5日・日経