例えば、小説やマンガなどの原作があるドラマで「何で主役は俳優Cなんだ? Dのほうが原作に合っているのに!」という声、聞いたことはありませんか?
テレビ番組の制作現場の裏側を明かしますと、実はほとんどのケースで、当のスタッフたちだってDさんのほうが合っているなんてわかっています。
では、何でCさんだったのか? それは、Dさんに断られたから。当事者にとっては、すでに通過した議論だったのです。
こういう事例は、コンテンツが成立する過程が想像できていないことと、その事実に無自覚なことから生じていると思います。