- アメリカの生物医学界分野。「腕っこきの科学ジャーナリストである著者は、学術雑誌に発表された実験のおよそ90%が再現できないという衝撃の事実から話を始める。2000年代に入って、このような報告が立て続けに発表されている。論文の結果が、ほとんど信用できないというのだ。
これはしかし、単純に研究者が不正をはたらいているという話ではない。もっと根深い問題を、著者は続々と暴いていく。」日経書評『生命科学クライシス』リチャード・ハリス著(2019/5/4 6:00日本経済新聞 朝刊 《評》東京大学教授 佐倉 統)

ロベール・アンリコ「冒険者たち」から
映画などで、ギャンブルの必勝法に賭けて持ち金を蕩尽する展開をよく見る。これは数学的にもそうなる可能性(正確には蓋然性)の方が高い。「そうでないとカジノ産業が成りたたないから」という皮肉(単なる結論先取り)は措いて,理由を考えてみると,ギャンブルでは直感が当てにならないことが分かる。例えばコイントスで表が出る確率は1/2だ。何回も試行すれば確率は1/2に近づいていく。しかしこの法則(大数の弱法則)は、10回連続(あるいは1,000回連続)で表が出たとき次は裏が出る確率の方が(多少なりとも)高い、ということまで意味しない。むしろ「そういう傾向はない」ことを前提(仮定)としている。数学者は昔から実際に試しているが、偏差はかなり大きい。回数を重ねるほど実際は1/2から乖離する確率の方が高くなるほどだ。(これは数学的にも証明されているそうだ。私は検討したことはない。)それでも平均を計算すればちゃんと1/2に近づいている。だから、大数の法則や「直感」が間違っているわけではない。しかし大数の法則や直感は個別の場面では成りたたない。だからギャンブルの必勝法は成りたたない。
- Excelの「分析ツール」のt検定の結果と,t.test関数の結果は,異分散の場合異なる。
- 「自由度 df を計算するには、次の数式を使用します。通常は計算結果が整数ではないため、t テーブルからの境界値を求める際に、df の値が最も近い整数に四捨五入されます。Excel のワークシート関数 T.TEST は、整数以外の df 値で T.TEST の値を計算できるため、計算された df 値が四捨五入されずそのまま使われます。自由度を決める方法のこの違いのために、異分散における T.TEST とこの t 検定ツールの結果は異なります。」分析ツールを使用して統計学的および工学的分析を行う - Office サポート
陸地に風が当たると雲が生まれる。(左端の大きめの島は沖縄本島。丁度、那覇空港が見える。)
- ワインを海中に沈めて熟成させる 「穏やかな波に揺られ、海中ワインは酸味も落ち着きまろやかに仕上がる。熟成スピードも地上に比べて大きく上がり、3年もの並みのワインを1年で造れるという。」2021/2/21付日本経済新聞 朝刊
中央,海上に見える黒い影は,搭乗機の影だと思う。意外と大きい。
- 「死亡診断書の死因病名が「肺炎」「誤嚥性肺炎」とされていた症例の多くは、実際には肺炎が直接の死因ではなく、加齢性変化による衰弱などによって死亡しているといわれていたが、同ガイドラインの発行を契機に、誤嚥性肺炎で死亡した場合にも、死亡診断書の死因病名に「肺炎」ではなく「老衰」と記載する医師が増えてきていると推測される。」日経 xTECH 2019年6月10日